基礎代謝が低いと燃費が良いのでしょうか?
まずこの話をする前に基礎代謝とは何かを今一度確認しておきます。
基礎代謝とは、何もしないでじっとしていも人が生きていくために最低限必要な(消費する)エネルギーです。
生きていくためって漠然としていますが、例えば内臓を動かしたり、体温を一定に保ったりするのに使うエネルギーの事です。
基礎代謝の定義だけ見ていると、「ほらやっぱり基礎代謝は低いほうが燃費(効率)が良いって事でしょ」と思えるかもしれませんね。
確かに少ないエネルギーで生きていけるというのは効率的な気がしますよね。
例えば車だとガソリン1ℓで出来るだけ長い距離走れる方が燃費が良い車だといいます。
同じように考えると人も少ないエネルギーで生きていけるんだから基礎代謝が低いのは燃費が良いというのは間違いないなんて思うかもしれません。
でも先に答えを言しまうと「基礎代謝が低い=燃費(効率)が良い」は間違いです。
つまり実際は基礎代謝が高いほど痩せやすい体(ダイエット効率が良い)という事になります。
「う~ん。そう言われてもピンとこない」、「わからない」と言う人にわかりやすいように具体例をあげて考えてみます。
基礎代謝が1200kcalのAさんと1500kcalのBさんの1日の摂取カロリーが1800kcalだったとします。
- Aさん:摂取カロリー(1800kcal)-基礎代謝(1200kcal)=600kcal
- Bさん:摂取カロリー(1800kcal)-基礎代謝(1500kcal)=300kcal
基礎代謝は生きるための最低限必要なエネルギーですから、摂取カロリーが超過するのは想定内です。
ここで注目してほしいのはAさんとBさんんの摂取カロリーの超過分が倍も違うというところです。
1日に消費する総エネルギーは基礎代謝と生活活動代謝(動いたり、話したりなどの行動で消費するエネルギー)を合わせたものになるので、超過した摂取カロリーは生活活動代謝で消費する必要があります。
そして生活活動代謝を合わせても消費できない超過カロリーは脂肪として体内に蓄積されてしまいます。
実際の生活活動代謝が同じとは考えにくいですが、わかりやすいようにAさん、Bさんの生活活動代謝が同じ(450kcal)だと仮定します。
- Aさん:超過した摂取カロリー(600kcal)-生活活動代謝(450kcal)=150kcal
- Bさん:超過した摂取カロリー(600kcal)-生活活動代謝(450kcal)=-150kcal
ここまでくるともうわかりますよね。Aさんは摂取カロリーが150kcal超過しているので150kcal分が脂肪として体内に蓄積されてしまいます。
逆にBさんは1日の総エネルギーが摂取カロリーを超過しているので超過分のエネルギー150kcla分の脂肪を減らす事が出来ます。
明らかに基礎代謝が高いBさんの方が痩せやすい体だと言えます。
ここではあえて考慮していませんが基礎代謝が高いほうが、同じように生活していても生活活動代謝は多くなります。
これに関して詳しくはまた別の記事でご紹介しようと思います。
ここでお伝えしたいのは、「ダイエットを始める第一歩として、基礎代謝を高めていきましょう。」ということです。
基礎代謝を上げると相対的に生活活動代謝もあがるので、運動をした際の脂肪燃焼効率があがります。
基礎代謝と生活活動代謝はWin-Winの関係となりダイエット効果が期待できるのです。
ちなみにですが、基礎代謝をあげただけですぐダイエットに効果があるわけではありません。
本格的にダイエットをするなら適度な運動も必要です。
でも基礎代謝が低いままでは脂肪燃焼効率がわるいためいくら運動を頑張っても結果が出にくいのです。
ダイエットをこれから始めるなら基礎代謝をアップして、痩せやすい体を作る事から始めてみませんか?
またダイエット中の人も間違った方法で基礎代謝を落としてしまわないように気を付けましょう。
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